III. 11. 香典(2)…体裁




さて、香典の体裁についてですが、これは宗教によって色々と異なってくるので注意が必要です。

例えば、故人が【キリスト教】信者の場合には、【十字架】や【白百合】がプリントされた【香典袋】を用います。【水引】は用いられません。なければ白無地の包み紙でも構いません。表書きは【御花料】・【御ミサ料】・【御霊前】とします。

【神道】信者が故人となった場合では、白無地の包み紙を用います。【水引】は、【白黒】・【双白】の【結び切り】=【方結び】となります。表書きは、【御霊前】・【御玉串料】・【御榊料】・【御神饌料】とします。

【仏道】では、白無地かもしくはハスの花がプリントされた包み紙を用い、【白黒】・【双銀】の【結び切り】=【方結び】の【水引】を締めます。表書きは、【御香典】・【御香料】・【御霊前】とします。このようにみておくると、【御霊前】は全ての宗旨に適した表書きですが、実は【浄土真宗】や禅宗系統においては、【御佛前】・【御仏前】とします。教義上、「霊」の存在はないとされているからだそうです。一方、全宗派ともに、四十九日を過ぎると、故人は仏様になるので、【法要】では、【御佛前】・【御仏前】と用います。

加えて、よく知られているマナーではありますが、香典に包む紙幣には、新札は用いません。「予め準備していた」という印象を与えかねないからです。とはいえ、【葬儀】は急の出来事ですから、手元に新札しかない、という状況も考えられます。その際は、紙幣に折り目を付けてから包み紙に収めましょう。

なお、香典の差出し方について、霊前にお供えをする場合は、表書きを手前にします。受付で差し出すときは、反対に係の方が読める向きに直してお渡しします。

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