II. 25. お見舞いのマナー(2)…病気とケガ / 相場と心遣い




まずは代表的な【病気・ケガのお見舞い】のマナーから。まずは、相場についてですが、目安としては
知人・友人・同僚…5,000円 / 団体なら一人3,000円ずつも可
親類…上限10,000円
とくに、親・子・兄弟姉妹・祖父母・孫…上限100,000円
のラインを考えてください。

お見舞いのお品をチョイスるうえで必要とされるマナーは、何より患者さんの体を気遣うことです。ですから、何が必要なのかを付添のご家族や、場合によってはご本人に事前に聞いてみるのは失礼には当たりません。食べ物などは、症状や治療法によっては口に出来ない場合があるからです。とくに、注意すべき事柄がなければ、食べ物としては、果物や保存の利くお菓子や缶詰・瓶詰が代表的なところです。他には、寝巻きやタオルなどといった必需品もよく見受けられる御見舞いです。長い入院で退屈を余儀なくされるような患者さんには、ご本やパズルなどの差し入れも喜ばれます。

一方、病気・ケガでのお見舞いのマナーでは、タブーを必ず頭に叩き込んでおくことが必要です。【生花】などは、「枯れるのを待つだけ」といったように「縁起が悪い」という観点からも、他方でアレルギーなどを誘発する可能性があるという衛生管理の面からも、差し上げない方が無難であるといえましょう。もちろん、患者さんの嗜好や病状に応じて柔軟に考えればよいのですが、とくに、縁起面では、【シクラメン】=「死」・「苦」、【紫陽花】=「色褪せる」とったイメージングが通用しています。

病院・ケガのお見舞いで、現金が差しだされることは、一般的にはあまりみられないようです。ただし、お見舞いのお品選びに困ったときは、気の利いた一言が必要です。むしろ、【看病お見舞い】と称して、「早期の回復・看病の慰労に役立てて頂ける」よう言葉を添えるのも、マナーとしてスマートなところです。ただし、「四」=「死」・「九」=「苦」にご注意ください。

繰り返して申し上げますが、病気・ケガのお見舞いをするうえで必要とされるマナーは、患者さんの体を気遣うことです。お見舞いに訪れる日時や滞在時間もよく考えてから決めましょう。入院されてすぐ伺うよりも、遅れてお見舞いに伺い、「却ってお邪魔をしてはいけないと思い、まずは遠くから安否を伺っておりました。」などと挨拶するほうがよい場合もありえます。その他、騒がしくしないとか、同室の患者さんにも会釈をなどなど、と気を付けるべきことがありましょうが、よくよく考えればこういったことは、「大人以前のマナー」…いうまでもないことでしたね。

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