お茶のマナー

家でも会社でも日本人ならお客様をもてなすときに、一番に用意するものがお茶だと思います。事務員として会社に勤めていたころ、どうしても来客があった場合にはお茶を入れてもてなす役目になりました。最初の頃はお茶をいれたり、運んだりするのにもマナーがあることなど露も知らず、ただにこにこと笑いながらお茶を出していたものです。ビジネスマナーの本を読んでいるとき、初めてマナーがあることを知りました。

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お茶の入れ方については前から知っているつもりでした。茶葉の種類によりお湯の温度を調節する必要があることは、知識として持っていました。ただ、その後がいけません。まず運び方ですが、茶碗と茶たくを別々にお盆にのせて運ぶのがマナーですが、私の場合、すでにお盆の上にセットした状態で運んでいました。

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これでは運ぶ途中に茶たくの上にお茶がこぼれるのも無理ありません。お盆の上がかさばる理由からではなく、お茶でぬれた茶たくを差し出すことが、あってはならないことなのです。また、会社の茶碗には絵柄がついていたのですが、その向きのことなど考えたここがありませんでした。マナーとしては相手に柄を向けてお茶を出すのが常識です。

このようなマナーを知らなかった私でも、なぜかお客様からは受けがよかったときいていました。マナーを知らずとも人前で笑顔だけは絶やしていなかったそうです。お茶一つとってもいろいろと細かいマナーがありますが、やはり一番のマナーはいかに心をこめて相手をもてなすかということが大事になってくるのではないでしょうか。

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