冠婚葬祭のマナーは、人生のなかで誰しもが身に着けるに努めなければならない題目であるといえましょう。マナーの基本を知ると知らないとでは、人づきあいのなかで咄嗟の対応が求められたときにも、機転が利くか否かが雲泥の差となって現れてきます。とくに礼節文化を大切に育んできた我が国においては、大変重要な事柄です。そこで本稿では、【大人の勉強………マナー講座】と題して、色々な局面で必要とされるマナーの基本的なところを紹介していきます。本論では、第I章で【接客・訪問のマナー】を、第II章では【お祝い・贈り物・お見舞い】のマナーを、第III章では、【結婚・婚礼・葬儀・法要】のマナーを取り上げて、大人の勉強をしてまいります。
加えて、予め申し上げておきますと、筆者は、マナーというものを、「確固たる作法が決められているもの」というよりも、「輪郭のあいまいなもの」として捉えております。古今東西にわたり、老若男女に応じて、マナーの基準も様々なのです。ですから、詰まるところは、相手を気遣う気持ちをマナーの出発点とすればよいわけです。しかし、だからといって好き勝手に振舞ってよいというわけではありません。強調したいのは、冠婚葬祭に纏わる慣習(マナー)の一般的なところを知っておくと、何か例外的な作法をとることになっても、「気の利いた言い訳」を添えることができるようになるということです。
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ビジネスに求められるマナーは?
私が初めてビジネスマナーの研修を受けたのは今から20年以上前のことです。業務の専門知識+ビジネスマナーで約1ヶ月間にわたり、みっちりしごかれたことを記憶しています。
研修なんて苦痛でしかなかったはずなのに、数年後、私はなぜかビジネスマナーの講師になっていました。
ビジネスマナーとは何か?
コミュニケーションを円滑にするためのルール。
単なる礼儀作法とは違い、その根底には「相手を思いやる気持ち」がなければなりません。
ビジネスマナーを「堅苦しい」とか「マニュアル化されて個性がなくなる」というように捉える新入社員も多いようですが、いえいえそんなことはありません。
「カタチだけにこだわるのではなく、本当の意味を理解したうえで、その場に合わせて変化するもの」であり、「どうすればよいかわからなくなった時に基本に立ち返るため」のものです。
ですから「自分らしさ」の表現は、最低限のビジネスマナーを身につけることからスタートします。
言葉が時代に合わせて変化し、新語が誕生するように、ビジネスマナーも日々進化し、新しいマナーが生まれています。
人生の先輩たちも新しいビジネスマナーを受け入れ、新人たちは古き慣習の中に流れる「思いやりの気持ち」を理解して欲しいものですね。
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